Heart

SONG YEAR LANK  
All I Wanna Do Is Make Love To You 1990 16  
Alone 1987 2  
Who Will You Run To 1987 88  
Never 1986 18  
These Dreams 1986 33  
What About Love 1985 87  
Tell It Like It Is  1981 87  
Barracuda  1977 53  

About Heart

ハート(Heart)は、アメリカ合衆国、ワシントン州シアトル出身のロックバンド。

ヴォーカルのアン・ウィルソンとギターのナンシー・ウィルソンの姉妹を中心メンバーとする。

 

1966年に、ギタリストのロジャー・フィッシャーとベーシストのスティーヴ・フォッセンらが結成したアーミーというバンドが母体。

1968年にメンバーチェンジを行いホワイト・ハートと改名。

 

1971年にフィッシャー、フォッセンがオーディションを行いアン・ウィルソンを見出す。

アンは2、3週間のつもりでゲスト参加したが、ツアーが上手くいったためそのまま加入、ホーカス・ポーカスに改名。ここでアンはロジャーの兄マイク(ホーカス・ポーカスのメンバーでもあった)と出会い、恋愛関係となる。

 

1972年にハートと改名し、マイクはバンドのマネージャーとなった。

1973年以降ナンシーは時々ライヴに参加、アン達にバンドに誘われていたが、小説家を志していたため決心がつかずにいた。

 

1975年にナンシーも正式に加入し、ウィルソン姉妹、フィッシャー、フォッセンの4人組で1976年にデビューアルバムの"Dreamboat Annie"を発表。

レッド・ツェッペリンに強く影響された音楽性やアンの歌声、姉妹バンドであることなどが注目を集め、'Magic Man'(全米9位)、'Crazy on You'(全米35位)などの曲がヒットした。

この時期アンとマイク、ナンシーとロジャーは恋愛関係にあった。

 

1977年には1stにも参加していたギタリスト/キーボーディストのハワード・リース、ドラマーのマイケル・デロージャーを加えた編成で2ndアルバムの"Little Queen"を発表。

シングル'Barracuda'は全米11位を記録した。

 

1979年にアンとマイク、ナンシーとロジャーの2組のカップルが破局。

フィッシャーが脱退。この時点で完全にウィルソン姉妹が中心のバンドとなる。

 

1982年にはフォッセンとデロージャーが脱退し、ベースにマーク・アンデス、ドラムにはデニー・カーマッシが加入。

この頃には商業的に低迷期に入っていた。

 

1985年発表のセルフタイトル作品"Heart"では、当時、サバイバーやキッス等を手がけヒット作を連発していたロン・ネヴィソンをプロデューサーに迎えた。

初めて外部のソングライターによるポップでキャッチーな曲を収録し、これが起死回生のヒット作となる。

'What About Love?'(全米10位)、'Never'(全米4位)、'These Dreams'(全米1位)、'Nothin' At All'(全米10位)とシングルヒットを連発、アルバムも全米1位となり、一気にスターダムへと駆け上がった。

 

こうして1987年発表の"Bad Animals"(プロデュース/ロン・ネヴィソン)も全米2位、1990年発表の"Brigade"も全米3位と、バンドは黄金期を迎えた。

この時期にはヘヴィメタルのムーヴメントが盛り上がっており、それに乗る形でルックスや音造りもグラマラスでゴージャスなものへと変化していた。

姉妹はバンド活動休止時の1990年代後半のインタビューで「ロンのプロデュースは徹底的に売れる音作りを狙っていたので、納得できない点もあった。」と答えている。

しかし,この徹底的に売れる音作りが見事に当たったのは事実だ。

 

1993年発表の"Desire Walks On"はこの頃盛り上っていたグランジブームに押されバンドの人気は急激に低下。

ここにベースのマークは参加せず、1992~1993年に脱退したものと思われる。

 

この頃からアンとナンシーはラヴモンガーズを始めとしたバンド外のプロジェクト活動やソロ活動を重視し、サウンドも原点回帰のアコースティック路線を模索するようになる。

 

この間にデニーは、デイビッド・カバーディル(Vo/ex:ホワイトスネイク)とジミー・ペイジ(g/ex:レッド・ツェッペリン)のプロジェクトであるカバーディル/ペイジに参加。

引き続きカバーディルが再始動させたホワイトスネイクにも参加する。

こうして1994年頃には脱退。

 

1995年MTVの看板番組「アンプラグド」に出演。

Stringsを迎えAcousticなナンバーを披露している。この模様はのちにCD,DVD"The Road Home"に収録。このライブには元レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズをベースに迎えており、姉妹のツェッペリン好きの夢がかなったといったところだろうか。(ちなみにジョンはこのアルバムのプロデュースも行っている)

 

1999年ナンシー・ウイルソンはソロとして「LIVE AT MCCABE'S GUITAR SHOP」をリリース。

 

2000年-2001年ナンシーは、当時の夫で映画監督のキャメロン・クロウの『あの頃ペニー・レインと』(2000年)、『バニラ・スカイ』(2001年)のサントラに曲を提供。

 

2002年HEARTとしてバンドメンバーも変え、久しぶりサマー・オブ・ツアーが行われる。

最終日には地元シアトルでライブを行いCD,DVD"Alive in Seattle"として発売されている。

このツアーにはデビュー当時からバンドを支えていたハワードの姿は見られなかった。

 

2004年に久々の新譜となる"Jupiter's Darling"を発表。

このレコーディングにもハワードは参加せず脱退が決定的になる。

こうしてバンドは実質的に姉妹のプロジェクトとなる。

 

90年代以降、長期のツアーは避け、単発的なライブ活動を中心に据えるようになってきている。

また最近は、乳がんやアフリカのエイズ貧困問題など支援活動行っている。

 

2005年キャメロン・クロウ監督の映画『エリザベスタウン』のサントラにナンシーのAcousticなギターサウンドを提供。

 

2006年TV番組「DECADES ROCK LIVE」でAlice in Chains,Dave Navarro,Carrie Underwood,Gretchen Wilson,Duff McKagan(b/ex:ガンズ・アンド・ローゼズ 現ベルベット・リボルバー)らと競演。

再びエレクトリック・ギターを使用した豪快なロック・サウンドを聴かせている。

 

2007年アン・ウィルソンが初のソロ・アルバム"Hope&Glory"を9月にリリース。

カヴァーアルバムで、ゲストも多彩でエルトン・ジョンやk.d.ラングらが参加。

ハートとしては、現在のメンバーにstrngsを加えた編成で1st"Dreamboat Annie"をライブ演奏した1st"Dreamboat Annie Live"を発表。

 

2010年"Red Velvet Car"発表。ナンシーとキャメロン・クロウの離婚が成立。

 

2012年ナンシーが大手映画会社の幹部と再婚。"Fanatic"発表。

 

2013年に、ロックの殿堂入りを果たした。

 

  • 活動期間 1973年 - 現在
  • レーベル Epic,Capitol,Shout! Factory/Sovereign
  • 公式サイト heart-music.com

 

ウィキペディアより抜粋

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